名将と呼ばれる方と過ごす時間はとても勉強になります。長年に渡り高校球界を牽引し、何度も甲子園に導いてきた名将のお人柄を皆様にお届けします。
智辯和歌山野球部 高嶋仁名誉監督のお人柄にふれさせていただく機会に何回も恵まれました。最初に高嶋先生とお会いしたのは甲子園近くのホテルでした。ちょうど夏の甲子園大会開催中で高嶋先生はテレビ解説のお仕事があり甲子園に滞在していらっしゃいました。ご縁をいただくきっかけは元智辯和歌山主将の佐々木勇喜さんの鶴の一声でした。佐々木さんとは元高校球児経営者の会で出会い意気投合!僕のラジオ番組にもご出演いただいたり、一緒に食事をする仲!この時の夏の甲子園には僕の息子の野球部も東京大会を優勝し甲子園出場を果たしていたことから、息子の野球部父母会として甲子園入りをしていました。すると佐々木さんから突如電話をいただき『清田さん甲子園にいますよね。ちょうど僕も実家に帰省していて今夜高嶋先生に会いますので清田さんも一緒に来てください!』とこんなお誘いを受けました…
高嶋先生とはじめてお会いさせていただいた時はそれはもう緊張しました。
そんな僕に高嶋先生は名刺を差し出してくれ、笑顔で話しかけてきてくださいました。この時の僕は51歳、高嶋先生は75歳… この歳の差にも拘わらず、高嶋先生は終始敬語でお話しくださり、もう何と言ったらいいか(汗)…
この時のご挨拶がご縁となり、僕が事務局を務める埼玉県の中学シニアチームにまで、野球指導&講演会にお越しいただき、中学生の選手にも、チームの指導者にも、父母会にも終始優しく笑顔でご指導いただき、やる気が湧き出る時間を過ごさせていただきました。
誰もが知る甲子園通算68勝の
最多勝利数監督の人となり…
教え子の佐々木氏曰く『智辯和歌山野球部OBはとにかく高嶋先生に厳しく育てられました。歯を食いしばって高嶋先生についていき甲子園の舞台も知ることができました。OB達は高嶋先生を尊敬しています。だから卒業して何年経っても高嶋先生に会いにいくんです。』と、こんなふうに言っていたのが、高嶋先生への信頼度の高さなの証なのだと思いました。
~高嶋先生にサインをいただきました~
~遠離夢想~
遠離一切顛倒夢思の略。
一切の迷いを離れる!ということ。
この言葉をいただきました。
この時以来、この深い言葉が僕の座右の銘となっています。
高嶋先生の誰に対しても敬語で笑顔でお話ししてくださる姿勢や考え方、そしてこの遠離夢想の言葉に代表されるように、ご一緒させていただいた時間は全て勉強となること。そして野球だけではなく人間として勉強させられることが多いこと。
心より高嶋先生に感謝いたします。
野球指導スタジアム 清田大成